備忘録的な何か

第七の封印 / イングマール・ベルイマン

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十字遠征から帰ってきたら死神が見えたので命を賭けてチェスに挑む。主人公は勝負が着くまでの間に神様の存在を確かめようとするが…

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中世のヨーロッパが舞台なのでペストの蔓延や魔女狩りにおける処刑、宗教に妄信的になるあまり人間同士で傷つけあう等結構エグいシーンも多かったですが、以外と暗くはなくコミカルなシーンも多々あり。テーマやあらすじは重いはずなのにとても見やすかった。

肝心の内容はなんというか難しかったです。十字遠征で特に成果が得られなかったことで信仰が揺らいだ主人公は信仰を取り戻すために神の存在を確認しようとするがどこへ行こうと確かなのは「死」のみ。悪魔でさえも姿が見えない。死神に問いかけても「何も知らない」と返ってくるばかり。とうとう何もわからないままチェックメイトを迎え、主人公たちは死神に命を奪われてしまう。7人になり空への道を踊り歩いているところを途中まで一緒に旅を続けていた芸者に見送られてエンディング。旧約聖書の内容が引用されているので宗教を理解していないと完全に理解することはできなさそうだ。
死とは?神とは?

主人公と一緒に死んでしまった人たちは、主人公の道ずれになってしまったんだろうか。芸者家族が逃げ切ったのを確認した時の表情が少し切なかった。主人公たちは聖書ないの仔羊になってしまったのかなあ。人数同じだし。希望を残しつつも不穏もある終わり方だと個人的には思いました。哲学的だけど見やすくて良かった◎ただ本当に難しかったから横で解説してもらいながら見たい映画。